
輸液基礎


輸液って種類はいっぱいあるし、見た目は一緒だし…
使い分け方がいまいちよくわかりません…!

成分の違いだから難しいよね!でもその中身が、治療の大切な一つなんだよ。輸液の基礎をおさらいしていこう!
解説記事で学べること!
輸液の目的

輸液の目的は大きく3つに分類されるよ。
①体液管理
体液管理のひとつは、生理的に必要な水分を保つ(維持液)こと。
もうひとつは水分・電解質のバランスを整える(補正液)こと。嘔吐や下痢、発熱、食事がとれないときなど、体の水分が不足したときに使われるんだ。
つまり、体液を「補う」と「保つ」ことが体液管理の目的だよ。
②栄養補給
長い間食事がとれないときには、水分や電解質だけでなく、エネルギーや栄養素も不足してしまうよね。そういった場合に、輸液で糖質・アミノ酸・脂質・ビタミン・ミネラルなどを補充する目的があるよ。
ブドウ糖を少量(1日50〜100 gほど)入れるだけでも、体のエネルギー消費を抑えて、代謝の負担を減らすことができるんだ。短期間の絶食でも、体のエネルギーが不足しないよう輸液を行うんだよ。
③血管確保
緊急時にすぐ薬を投与できるよう、静脈ルートを確保しておく目的だよ。血管が細くて刺入が難しい場合でも、輸液を通しておくことで、薬剤投与がスムーズに行えるんだ。
いわゆる「ルートキープ」や「ルート確保」のことだよ。

点滴をしている患者さんを想像してみると、確かにどれか一つは当てはまるね!
体液の分布

次は、輸液が体の中でどのように働くかをみていこう!
体液の割合と構成
私たちの体の約60%は“水分”でできているんだ。
その割合は年齢・性別・体脂肪によって変わるよ。たとえば、小児では体液が多く70〜80%、高齢者や皮下脂肪の多い人では約50%まで減るんだ。
この体液は、細胞膜を境に細胞内液(ICF)と細胞外液(ECF)に分けられている。輸液が体のどこに届くかを理解するためには、この“体液の区分”を知っておこう。

体液の区分と役割
体液は、細胞の内側と外側でそれぞれ異なる働きをしているよ。どのくらいの割合で存在して、どんな役割を持っているのかを整理していこう。
| 区分 | 体重に占める割合 | 主な役割 | |
| 細胞内液(ICF) | 約40% (全体液の2/3) | 細胞の中で代謝やエネルギー産生を行う場。 体内の化学反応を支える。 | |
| 細胞外液(ECF) | 約20% (全体液の1/3) | 細胞へ栄養や酸素を運び、老廃物を回収する。 循環血液量の維持にも関わる。 | |
| 細胞外液 (ECF) | 血漿(血管内液) | 約5% (ECFの1/4) | 血管内にあり、輸液が最も直接届く場所。 |
| 間質液 | 約15% (ECFの3/4) | 細胞と血管の間にあり、物質の受け渡しを担う。 | |
体液は常に行き来していて、細胞外液が減ると、細胞内液から水が移動して補おうとするんだ。だから輸液を投与するときは、「どの区画にどれだけの水が行くか」を考えるために、電解質を理解する必要があるんだ。
電解質の分布
体液の中には、ナトリウム(Na⁺)やカリウム(K⁺)などの“電解質”が含まれているんだ。これらの濃度は、細胞の内と外でまったく違うんだよ。
- 細胞外液(ECF):Na⁺、Cl⁻、HCO₃⁻が主成分
→ 血漿浸透圧のほとんどはNaで決まる - 細胞内液(ICF):K⁺とリン酸(HPO₄²⁻)が主成分
→ Kは体の中の約90%が細胞内にある
体液中の電解質は、細胞膜によって厳密に分けられているよ。
たとえば、カリウム(K⁺)の約90%は細胞内にあるため、血清K値は体全体のごく一部しか反映していないんだ。つまり、血清値だけを見ても、体全体のKバランスを正確には判断できないということ。
NaやKなど電解質のバランスが崩れると、神経や筋肉、心臓などの働きに影響が出ることもあるから、細胞内外の動きを意識して観察することが大切なんだよ。
浸透圧と体液の移動
電解質のバランスがとれていると、細胞の内と外で水の量も安定するんだ。でも、このバランスが崩れると、水は濃度の違いに引かれて移動してしまう。
その「水を動かす力」を、浸透圧(osmotic pressure)というよ。
体液は、細胞膜を挟んで水が行き来することでバランスを保っているよ。その浸透圧は、主にナトリウム(Na⁺)とその周囲の溶質濃度で決まるんだ。つまり、細胞の内と外で浸透圧が違うと、水は濃いほう(浸透圧の高いほう)へ移動して、濃度を均一にしようとする。
血漿の浸透圧を基準にすると、体液は次のように分類できるよ。
| 種類 | 特徴 | 水の移動の方向 | 体への影響 |
| 等張液 | 血漿とほぼ同じ浸透圧 | ほとんど移動なし | 細胞の大きさが変わらないため、よく使用される |
| 低張液 | 血漿より浸透圧が低い | 細胞内へ水が移動 | 細胞が膨張する。 溶血リスクがあり通常は使用されにくい濃度が低いほど、溶結リスクが高まる |
| 高張液 | 血漿より浸透圧が高い | 細胞外へ水が移動 | 細胞が縮む 特定の病態(脳浮腫など)でのみ使用される。 |
浸透圧を考慮しない補液では、水が目的の区画(血管内や細胞内)に届かず、血管内脱水が改善しなかったり、逆に浮腫などの体液過剰を招いたりすることがあるんだ。どこに水を届けたいのかを意識して、輸液を選択しよう。
輸液の基本分類
輸液は成分や目的によっていくつかの種類に分けられるよ。それぞれの特徴を整理していこう!
| 分類 | 主な成分・特徴 | 主な使用目的 | 代表的な輸液 |
| 等張性電解質輸液(細胞外補充液) | 細胞外液に近い組成。 血管内にとどまりやすく循環維持に使う。 | ショック 脱水 術中・術後の体液補正 | 生理食塩液 乳酸リンゲル液 酢酸リンゲル液 重炭酸リンゲル液 |
| 低張性複合電解質輸液 (1~4号液) | Na濃度が低め。 糖を含み全体として等張。 | 脱水補正 維持輸液 術後管理 | 1号液(開始液) 3号液(維持液) 4号液(術後回復液) |
| 糖質輸液 | ブドウ糖を含み、代謝後は自由水として全身に広がる。 | 栄養補給 薬剤希釈 | 5%ブドウ糖液など |
| 膠質輸液 (血漿増量薬) | 分子量が大きく血管内にとどまる。 循環血漿量を増やす。 | 大量出血 ショック 低アルブミン血症 | デキストラン製剤 HES ゼラチン製剤 アルブミン製剤 |
輸液の使い方の考え方

分類されても、何に使うのか具体的なイメージがつかないんです…。
輸液を使うときは、「なぜ入れるのか?」を明確にすることが大切。目的によって、使う液の種類や速度、観察のポイントが変わるんだ。基本的な考え方は、「蘇生」「維持」「置換(再分配)」の3つだよ。
①蘇生
ショックや低血圧などで、血流が不足している状態を立て直すための輸液のことだよ。まずは命を守ることを最優先に、循環血液量を回復させる目的で行う。
主に等張晶質液(生理食塩液・リンゲル液など)を使用するよ。
②維持
経口摂取ができないときに、1日に必要な水分や電解質を補うための輸液のことだよ。
健康な成人では、25〜30 mL/kg/日を目安に。腎・心機能が低下している人や高齢者では、過剰投与にならないよう少なめに調整するんだ。
急変がなくても、毎日の体重・尿量・検査値から過不足を見直すことが大事なんだよ。
③置換(再分配)
嘔吐・下痢・出血などで失った体液や電解質を補うための輸液のことだよ。また、体の中で水分が偏っているとき(浮腫など)に、バランスを整える目的でも使われるんだ。
このときは、失った量と成分を正確に見極めて補うことが重要になる。
これらの目的を表にまとめてみたよ。
| 目的 | 状況の例 | 輸液のねらい | よく使われる液 |
| 蘇生 | ショック、低血圧 | 循環血液量の回復 | 等張晶質液(生食、リンゲルなど) |
| 維持 | 絶食、経口摂取なし | 1日必要量の補給 | 維持液(3号液など) |
| 置換・再分配 | 嘔吐、下痢、出血 | 失った体液の補充・バランスの是正 | 補正液(1号液など) |

使っている補液から目的が見えてくるんですね…!

患者さんの状態によってベースの輸液が違うのには、ちゃんと理由があるってことがわかってもらえたかな。
点滴管理の基本

次は具体的な点滴管理について復習していこう。
輸液ルートの選択と管理
輸液ルートの基本は、末梢静脈ルートだよ。手背や前腕など、観察しやすく固定しやすい部位を選ぶようにしよう。橈側皮静脈や尺側皮静脈がよく選択されるよ。
肘正中皮静脈など太い血管は入れやすいけど、関節に近いから抜けやすかったり、患者さんの行動に妨げになったりするんだ。さらに、炎症などトラブルにつながりやすいから血管の選択は慎重にね。
高浸透圧の輸液(TPNなど)や昇圧薬の投与、長期投与が必要な場合は、血管への刺激が強いため中心静脈ルートを選択することもあるんだ。中心静脈は末梢静脈ルートより安定した輸液ができる一方で、感染や合併症のリスクもあるから、使用中はより慎重に観察しよう。
挿入部の観察は以下のポイントをチェックしよう。
- 発赤
- 腫脹
- 疼痛
- 熱感
- 漏れ
これらは、浸潤や静脈炎の初期症状であることが多いんだ。もし違和感があれば、すぐにクランプして先輩や医師へ報告しよう。
また、ドレッシング材は刺入部を観察しやすいように透明なタイプを選択するようにしよう。湿潤や剥がれがあれば、感染リスクが高まるから、そのままにせず交換が大切だよ。最近では、ルート交換はルーチンで行うものではなく、必要に応じて行うのが推奨されているよ。
合併症の兆候・不潔操作・ルートが不要な状況であれば、速やかに交換や抜去をしよう。
投与速度と量の管理
輸液は「どれくらいの速さで、どのくらいの量を入れるか」で効果もリスクも大きく変わるんだ。
成人の維持輸液では、水分は1日25〜30 mL/kgが目安と覚えておこう。
Na・K・Clはそれぞれ1mmol/kg/日、糖は50〜100 g/日程度。高齢者や腎・心機能が低下している人では、体に負担をかけないよう20〜25 mL/kg/日くらいまで減らすこともあるよ。
点滴の速度は、滴下数やポンプの設定(mL/h)を確認して、指示通りに滴下できているか必ずダブルチェックをしよう。速度が速すぎると、体液過剰や肺水腫を起こすことがあるし、遅すぎると循環が維持できないこともあるんだ。
輸液内容や指示が変更された場合は、ラベル・ルート・ポンプ設定の3点を必ず見直すことを習慣化しておこう。特に、点滴交換や病棟移動のあとなどは、間違いが起こりやすいタイミングなので注意しようね。
水分出納の把握と再評価
点滴管理では、「どれだけ入って、どれだけ出たか」というインアウトバランスを把握することが大切。
入出量の記録には、飲水・輸液・尿量・便・ドレーン排液・発汗など、すべての出入りを含める必要がある。単純に“入っている量”だけを見ても、全体のバランスはわからないんだ。
たとえば「出>入」であれば脱水、「入>出」であれば体液過剰を疑う。その判断に役立つのが体重や尿量の変化だよ。
前日より1kg増えていたら、体内におよそ1Lの水分が貯留している計算になる。逆に減っていれば、脱水や循環血液量の低下を示すサインかもしれない。尿量が、0.5 mL/kg/時以上を維持できているかが大切なんだ。尿量が減っているときは、腎血流の低下や循環不全、もしくは輸液量不足を疑う必要があるからね。
全身の観察としては、浮腫・頸静脈怒張・ラ音(体液過剰)・粘膜乾燥・皮膚ツルゴール低下・頻脈(脱水)といった所見にも注目して評価していこう。
注意すべき副作用やトラブル

輸液によっておこる副作用やトラブルをみていこう!
体液バランスの異常
- 輸液過剰:急速投与、心不全・腎不全への過量投与が原因で、体重増加、浮腫、血圧上昇、頸静脈怒張、湿性ラ音、呼吸困難(肺水腫)などが起こる。
→輸液速度を減量または一時中止し、上体挙上・医師報告を行う。 - 輸液不足(脱水):補液量不足、下痢・嘔吐・発汗などで水分が失われ、粘膜乾燥、皮膚ツルゴール低下、頻脈、起立性低血圧、尿量減少、意識変化が起こる。
→循環動態・尿量を評価し、輸液量や組成を見直す。
電解質異常
- 低ナトリウム血症:低張輸液の過剰投与、ADH分泌亢進、利尿薬が原因で、頭痛、悪心、意識障害、けいれんが起こる。
→等張液または高張液でゆっくり補正する。 - 高ナトリウム血症:水分摂取不足、利尿薬、高張液投与が原因で、口渇、発熱、興奮、錯乱、けいれんが起こる。
→5%ブドウ糖液などでゆっくりと補う。(急激なNaの上昇は脳浮腫のリスクあり) - 高カリウム血症:腎機能低下やK含有輸液・K製剤の過量投与で、筋力低下、徐脈、心電図でテント状T波、致死的不整脈が起こる。
→投与を中止し、心電図モニタリング・医師報告を行う。 - 低カリウム血症:嘔吐・下痢・利尿薬の使用が原因で、筋力低下、不整脈(U波)、便秘が起こる。
→K含有輸液や経口補給を慎重に行い、採血で確認しながら補正する。
局所トラブル
- 浸潤・漏出:刺入部の腫脹、発赤、疼痛、冷感、液漏れが起こる。
→投与を中止し、ルート抜去・患肢挙上・温罨法または冷罨法を行う。 - 静脈炎:発赤、疼痛、硬結、索状感が起こる。
→投与を中止し、ルート抜去・患部冷却・別部位で再確保を行う。 - 空気塞栓:呼吸困難、咳、胸痛、SpO₂低下が起こる。
→クランプ閉鎖、投与停止、左側臥位+頭低位、酸素投与、医師報告を行う。
アレルギー・薬剤反応
- アレルギー反応:デキストラン、脂肪乳剤、アミノ酸製剤などが原因で、発疹、かゆみ、血圧低下、呼吸困難、意識障害が起こる。
→投与を中止し、酸素投与・救急カート準備・医師報告を行う。特に初回投与時は注意が必要。

毎日当たり前のように点滴をしているけど、リスクがあるってことは忘れないようにしないとね!
禁忌・投与時の注意点

輸液管理は、特定の疾患や病態においては特に注意が必要なんだ。それぞれのケースの注意点をおさえておこう!
腎機能低下・腎不全
腎臓は水分や電解質のバランスを保つ臓器だから、腎機能が低下している患者ではカリウムや水分が体にたまりやすいんだ。だから、カリウムを含む輸液(3号液など)やK製剤の使用は避け、カリウムを含まない開始液(1号液など)がベースに選ばれることが多いよ。
また、尿が減ると体液が過剰になり、浮腫や肺水腫を起こすことがある。だから、輸液は一度に多く入れず、少量ずつ慎重に投与しよう。体重の増加やラ音、呼吸苦など、体液過剰を示すサインも重要な観察ポイントだよ。
心不全
心不全の患者さんは、輸液によって循環負荷がかかると、心臓のポンプ機能が追いつかずに肺うっ血や呼吸困難を起こしてしまうんだ。そのため、輸液速度はゆっくりに設定し、必要最小限の量で行うのが原則。
アルブミンやデキストランなどの膠質液は血管内に水分を強く引き込むため、体重、呼吸音、頸静脈怒張、SpO₂などをこまめに確認して、心不全増悪の兆候に注意しよう。
肝障害・肝性脳症
肝臓が障害されているときは、たんぱく質や脂質を代謝する力が低下しているんだ。特に肝性脳症では、アミノ酸の代謝異常によってアンモニアが蓄積し、意識障害を悪化させるおそれがある。だから、アミノ酸製剤の投与は禁忌だよ。
また、重度の肝障害や出血傾向のある患者では、脂肪乳剤も代謝できず、凝固障害を悪化させてしまうことがあるんだ。意識レベルや出血傾向、AST・ALTなどの肝機能、アンモニア値(NH₃)の変化といった、血液データのチェックも重要だよ。
低ナトリウム血症
ナトリウムが急激に低下したり、補正を急ぎすぎたりすると、脳の浸透圧バランスが崩れて神経障害を起こすことがある。特に橋中心髄鞘崩壊症という重い合併症を引き起こすことがあるから注意が必要なんだ。
ナトリウム補正は1日10〜12 mEq/L以内を目安に、ゆっくり行うことが原則。急性の低Na血症では、けいれんや意識障害などの症状をみながら、少しずつNa濃度を上げていくよ。
補正中はバイタルサインだけでなく、頭痛や吐き気、けいれんなどの神経症状の観察も大切なんだ。
頭蓋内圧亢進・頭蓋内出血
頭蓋内圧が高い患者さんに対しては、マンニトールやグリセリン製剤で脳のむくみを取ることがあるんだ。これらは脱水効果を利用して脳圧を下げる治療だけど、出血性病変がある場合には再出血のリスクがあるため注意が必要なんだ。
使用前にはCTなどで出血の有無を確認し、禁忌でないことを確認してから投与するよ。投与後は意識や瞳孔の変化、血圧・脈拍などを経時的に観察して、頭蓋内圧の変化に注意しよう。

「早く治ってほしい」って思うと速度も早くしてしまいたくなるけど、投与速度も大切なんですね…!

「いつも使うから」と慢心せずに、その患者さんにとって、安全に投与できるかどうかを考えよう!
輸液投与時の看護

輸液の看護のポイントを段階別に解説していくよ!
投与前の確認と準備
輸液をするときは、まずは目的を理解が大切。そして、患者さんの状態を確認しながら、安全にスタートしよう。
- 正しい目的:輸液の目的(蘇生・維持・置換)を把握し、「なぜ入れるのか」を確認する。
- 正しい指示内容:輸液の種類・量・速度・時間・添加薬をダブルチェックし、ラベルを指差し呼称する。ミキシングは集中できる環境で行う。
- 正しい患者状態:患者の腎・心・肝機能、体重、電解質を確認し、処方と違いがないかチェックする。ルートや刺入部の異常、混合可否、アレルギー歴も確認する。
- 混合ミスを防ぐためにも、ミキシング時は他事をせず集中できる環境で行う。
- 患者情報(腎・心・肝機能、体重、電解質)と指示内容を照らし合わせる。
- ルートと刺入部を観察し、発赤・腫脹・痛み・漏れがないか確認する。
- 他薬剤との混合可否、滴下速度、アレルギー歴をダブルチェックする。
投与中の観察とケア
輸液中は、体の変化と患者の訴えをどちらも丁寧に観察しよう!
- バイタルサイン、尿量、意識、呼吸状態を定期的に観察する。
- 体重増加、浮腫、ラ音、SpO₂低下などの体液過剰のサインに注意する。
- 口渇、皮膚乾燥、尿量減少などの脱水のサインも併せて観察する。
- 刺入部をこまめに観察し、発赤・腫脹・疼痛・漏れがあればすぐに中止・報告する。
- 滴下速度は、必ず複数人で確認し、間違いがあれば指示簿と照らし合わせながら修正・報告する。
- 輸液ポンプ使用時は、機械・ルート・刺入部をこまめにダブルチェックする。
- 患者の不快感(冷感・圧迫感など)を聞き取り、体位や保温を調整する。
- 長時間の点滴では、体動制限による苦痛や不安に配慮する。
投与後の観察と記録
輸液後は、安全に投与されたかを確認し、評価に向けての記録をしっかり行おう。
- 残液と滴下の状態を確認し、ルート閉塞や空気混入がないかチェックする。
- 投与後の体重・尿量・電解質を評価し、過不足や副作用の兆候を確認する。
- 投与内容、観察結果、対応を正確に記録し、必要時は速やかに報告する。
- 状態変化があった場合は、次の投与計画に活かせるようチームで共有する。

ふだん気を付けていることばかりだけど、意識が足りなかったところもあるかも…。

そこに気付けたのはすばらしいよ!これからのケアに活かしていこう!

輸液基礎を振り返ってみるよ!
「輸液基礎」解説記事のまとめ
- 輸液の目的は「蘇生・維持・置換」の3つで、患者の状態に合わせて使い分ける。
- 体液は細胞内液と細胞外液に分かれ、電解質や浸透圧のバランスで水分が移動する。
- 輸液製剤は組成や浸透圧によって働きが異なり、どこに水分が届くかを意識して選ぶ。
- 輸液管理では、体重・尿量・バイタル・刺入部などを継続的に観察することが大切。
- 病態によっては同じ輸液でも危険になるため、患者の背景を理解して安全に投与する。

患者さん一人ひとりに目的があって輸液をしているって再認識できました。根拠まで理解して安全に投与していきます!


